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2015年6月30日火曜日

バンコクのお店・買い物などでタイ人店員に最低限の意図を伝える方法


先日、大型の庶民派スーパーBigCにて、安いサンダルを買ってきました。そのときにちょっとしたトラブルに見舞われ、言葉の壁についてちょっといろいろ考えたので、今回はその話です。

もしかして、「会計できないわよ」って言ってる?


とても可愛いくて履きやすそうなサンダルを、279バーツ(1000円ぐらい)のものが置いてあるセール棚で見つけました。足の小さな私にはサイズがあるだけでばんばんざいなので、パッととって、意気揚々とひとつ下の階のレジにもってったら…

「バーコード、うんたらかんたら」と言って会計してくれない。たしかに、見てみるとバーコードついてない。値段がわからないからかなと思って、「279バーツだけど」と英語で言ってみると、「kha(うんそう)、でもmai(not)なんたらかんたら」。「mai daai?(できない?)」とカタコトのタイ語で言ってみると? 「mai daai(そう、ムリ)」と。

ようするに、値段がわかっててもバーコードがないとレジ通せないわよ、ということらしい。そこまではわかった。

バーコードをつけてもらってこい?


そのあともタイ語でなにか言いつづけてるので、「Thai mai daai(タイ語、むり)」と必死にいうと、「you go, barcode」と、上の階をさして言ってくれました。

「up?(上に上がればいいのね?)」と上をさしながら言ってみると、「Kha(そうよ)」と。「Oh, I see! kopkun kha!(ああーわかった!ありがとう!)」と言って上の階に戻り、店員さんに声を… どうやってかけたらいいんだ。

ためしに、サンダルを示しながら「コートーカー(すいません)、barcode(バーコード) na kha(です・ですよね・ですかね・お願いできますか、みたいな丁寧語)?」と言ってみたらそれでよかったらしい。売り場のはしっこにあるワゴンみたいなところまで行って、手書きでちょちょっと値札を書いて、プチッとくっつけてくれました。あとは普通にレジにいって、無事に会計。こうしてなんとか切り抜けました。ああ疲れた。

バンコクでは想像以上に英語が通じない


バンコクでは、想像以上に英語が通じません。著者は自分がけっこう英語がしゃべれるほうだと思っていたのですが、それは相手が英語圏の人の場合に限られていたことに、こっちに来て初めて気づきました。で、猛省。なんで今まで通じていたかって、それは相手がネイティブで、こちらの足りないぶんを豊富な語彙で補って理解してくれていたからなのです。な、なんだ… 人間、謙虚にならなきゃね。

英語が喋れるタイ人も多いですが、たいていはすごいタイ語訛りです。で、こちらの英語も想像以上に日本語訛り。そればかりか、互いに語彙も貧弱。母語とする言葉の根本的な発想法も互いに大きく違います。なんかもうね、互いに宇宙語って感じ。だから、タイ人と日本人が意思疎通しようと思ったら、タイ語の単純な単語だけでも覚えてないと実質ムリです。

著者がいままでやった外国語は英語とフランス語だけ。初習の頃のことなんて何年前か覚えてもいないぐらいなので忘れてたのですが、初習の初習で語彙が極端に少ない時期って、こちらから知ってる単語を駆使して最低限のことを言うことはできても、相手がなに言ってるかがぜんぜんわかんないんですよね。言ってるその単語の意味を知らないんだもの。

だから、タイ語が初習レベルのうちは、店員さんなどがタイ語でしゃべっていてぜんぜん意味がわからない! どうしよう! という状況が多く発生します。怖いね、怖いね!!

タイ語ができないことを伝えて、あとは相手に読みとってもらう


上記のような状況を切り抜けるためにまずは、こちらから「タイ語ができない」ということを伝えられるようにしておきましょう。

語彙がある程度あるなら、自分で「相手にどういう対応をしてほしいか」までを伝えることができます。英語できる人呼んでください、とかね。でもそれが無理なら、「タイ語、デキナイ」と言えばそれでいい。そうすればネイティブの側が、こちらが表現できない詳細を読み取って、英語に切り替えるなり、ジェスチャーをつけてくれるなり、日本語できる人連れてきてくれるなり、必要な対応をしてくれます。

あとは、「よい・わるい」が言える必要がある。たとえば何か商品を相手に示して「ワルイ」といえば、この商品について何か問題があって、それを伝えたいのだなと向こうが読み取ってくれます。

超最低限のタイ語単語は4つ!


このへんからまとめてみると、バンコクで買い物なんかの場面で最低限、こちらの意思や状況を伝えるのに必要なタイ語単語は…

・Thai (タイ、タイの)
・daai (使える、できる、can)
・mai (no, not)
・dii (good)


以上の4つかなーと思います。

最低限のあいさつ3つ、サワディ カー(こんにちは)、コップン カー(ありがとう)、コートー カー(すみません)に加えて、Thai, daai, mai, dii の4つがあれば、買い物中に起こりがちなちょっとした危機ならだいたいなんとか乗り越えられるのではと思います。

たとえば、上の4単語を知っていれば以下のような表現ができます。

・タイ語できません = mai daai Thai
・無理・ダメですか?= mai daai?
・この商品に問題があります = (商品を示して)mai dii


※余裕があれば丁寧語のカー(カッ)をつければより丁寧です。

もちろん、4~6割の大意しか通じない、ものすごいカタコトなタイ語なわけですが、ここでの目的はトラブルを切り抜けることですから、これでいいんです。あとは笑顔と丁寧な態度で感謝を伝えれば、なんとか許してもらえるでしょう。にっこり笑って鼻ぐらいの高い位置でワイ(合掌)をすると、仏教徒がほとんどのタイ人にとってはめちゃめちゃ好印象らしいので、試してみてください。ただ、ワイはあんまり乱用すると慇懃無礼にうつることもあるようなので、ここぞというときにね。

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