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2015年6月28日日曜日

甘~いタイ式アイスミルクティー/チャ・イエン(cha yen)/Thai Iced Tea の作り方・レシピ、再現方法






タイでアイスティーを頼んだら、こういう、なにやらすごい柿みたいなオレンジ色の、香りも味もありえないぐらい甘~~~い飲み物が出てきてびっくりしたことはありませんか? 実は、タイで「アイスティー」といったら、こういうオレンジ色の、甘~~~い、砂糖とミルクたっぷりのもののことをいうのです。

これを初めて飲んだとき、甘いもの好きの著者でもあまりの衝撃に10秒ぐらい動けなくなりました。なんだろう、飲み物というよりも、液状のスイーツ? これだけでじゅうぶんおやつになるカロリー感です。写真のなんてクリームまでのってるし。

じつは、著者はこの強烈な飲み物にすっかりはまってしまいました。茶葉にブレンドされていると思われるスパイシーな甘い香りのとりこ。この香りが、この暑い暑い気候に疲れた喉になんともいえずぴったりくるのですよ。

それで、これを家で安価にいつでも飲みたいと思ったのです。いろいろ調べて再現を試みました。今回はその過程でわかった情報をまとめておきたいと思います。

※写真は欧米系カフェau bon pain のcha yen。ミディアムで75バーツ。

タイ独自ブレンドのThai Tea Mix






調べたらやはり専用のミックス茶葉がありました。ティーバッグ50コ入りで155バーツ(550円ぐらい)。cha yenに使われているのはほぼここのものらしい。メーカーは「サイアムFBプロダクツ」というところ。1945年創業とあります。

Chathai http://chathai.herokuapp.com/

このメーカーは、ほかにいろいろ茶葉を出したり、デパートや駅前などでお茶屋さんもやっているようです。確かに、あちこちでこのロゴを出してるお茶屋さんを見かけます。

サイトの「歴史」ページによれば、もともとは中華系の移民がタイに中国のお茶を持ち込んだんだけど、それが地元のタイ人に人気がなかったので、タイ人向けにいろいろ香料なんかを加えた、というのがThai Tea Mixの始まりだとのことです。

※ちなみに、「サイアム」って「シャム」のことで、日本でいうとこの「ヤマト」のような、旧国名みたいなもののようです。


Thai Tea Mixの使用成分


缶の英語部分だけ一生懸命読んでみると、「ingredients: camellia sinensis」とだけかいてありました。カメリア・シネンシスって、チャノキ(お茶っ葉をとる茶の木)の学名です。要するに、「茶葉」としか書いてないってこと。

うそつけ、いろいろ香料とか着色料入れてるくせに! と思いつつ、ウィキペディア英語版の「Thai Tea」の項 https://en.wikipedia.org/wiki/Thai_tea を見てみると…

Thai teaには、

・濃く出したセイロンティーか地元産の安いアッサムティー
・オレンジブロッサムウォーター
・スターアニス(八角)
・砕いたタマリンドの実
・赤褐色の食用色素
・場合によってその他の香辛料
が入っている、とありました。そうそう、わかる、スターアニス!! あったかくてスパイシーで甘いあの香りはスターアニスだったか。

cha yen(チャ・イエン)の作り方、簡易レシピ




【材料】

・Thai Tea Mix ティーバッグ
・熱湯
・クラッシュドアイス
・エバミルク、練乳、牛乳のいずれか
・粉乳(好みで)
・砂糖

【作り方】

1.ティーポットに入れた少なめの熱湯にティーバッグを投入し、濃く抽出する
2.グラスにたっぷりクラッシュドアイスを入れる
3.[2]に[1]を注ぐ
4.[3]に砂糖と、あれば粉乳をこれでもかと入れて混ぜる
5.[4]にミルク類を注いで完成

本場の味再現のコツ


本場の「飲むスイーツ」のような濃厚な味を出すコツは、茶液をこれでもかと濃く出すこと、あと砂糖を、「こんなに入れたら死ぬんじゃないか」ってぐらい入れることです笑

茶液がどれぐらい濃いと思われるかというと、茶葉の缶には「340mlのお湯に1パック入れて3~5分抽出」とありますが、感覚的には、cha yenに使う茶液はたぶんこの規定の3倍ぐらいの濃さはあります。

砂糖は、たぶん1人分に大さじ3ぐらいは入っているかと笑 ひとくち含んだ瞬間に身体に衝撃が走るような甘さです。糖尿病の人とかいっぱつで倒れるんじゃないかと心配。

この濃い茶液にクラッシュドアイスがだんだん溶けて、冷たいままちょっと薄まってちょうどよくなったのを、暑い中ダラダラとサバーイサバーイで飲むのが本場のやりかたのようです。

著者は家でしばらくの間、缶の規定どおりぐらいに出した茶液でつくって、ビビりつつ大さじ1ぐらいの砂糖を入れて、あーこれこれ、濃くて甘くておいしいわーと思ってたのですが、先日ひさびさにお店で飲んで、本来の味のスゴさをガツンと思い出させられました笑 なんかね、ある種の粉っぽさを感じるぐらい濃い、茶液が。

※2015年6月29日追記


欧米系カフェで出されるようなcha yenと、街頭のお茶屋さんで出されるようなcha yenではけっこう味が違うことがわかりました。著者が上記で描写している「飲むスイーツ」的なものは欧米系カフェのほうです。

街頭のお茶屋さんで出されるのは意外とさっぱりしていて、砂糖も脂肪分も控えめ。日本人の感覚でもわりとスッと飲めます。飲むスイーツ感はなく、水分補給になる感じの味。だいたい20バーツくらい。

ちょっと考えたんですが、カフェのほうは氷が溶けるまでゆっくりまったりしてもらってあわよくばお菓子でも追加注文してもらおうという考えで、街頭のほうは暑いなかでプラプラ歩きながらぐいぐい飲み干してもらおうという感じなのかもしれません。

おまけ: タイで甘くないアイスティーを飲む方法


タイで甘くないアイスティーを飲みたかったら、
「ミルク砂糖抜きのアイスティー(cha yen mai sai namtaan mai sai nom)」
「冷たい中国茶(cha yen jiin)」
「冷たい英国式紅茶(cha yen ankrit/English iced tea)」
みたいな頼みかたをする必要があります。

著者はまだタイ語が怪しいので、タイ語はあまり参考にしないように…

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